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Channel: 居原田麗オフィシャルブログ「女医R~そんな女の独り言~」Powered by Ameba
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新しい豊胸の注入剤について

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昨日は、ずーっと楽しみにしていた、新しい豊胸の注入剤のセミナーでした。


授乳を終えられたママさんたちに多いと思いますが、私も3人こどもを育てたので、一度大きくなったあとにみすぼらしい感じにしおれてしまい、小さくなっているのか、垂れているのか、かわいそうなおっぱいです。(笑)


少しボリュームが加われば、リフトアップされ、垂れているおっぱいも若々しくなります。


当院では、ヒアルロン酸での豊胸を行っておりますが、数年前に新しい注入剤が登場し、かなりかなり気になるものの、安全性に不安があり、ずーーーっと様子をうかがっておりました。


今回、その新しい注入剤のセミナーがあり、ウクライナの開発者から、その開発経緯、ゲル製剤の組成、特徴、有効性、安全性について教えていただけて、さらにウクライナで28000人に施術を行っているというドクターから手術手技をレクチャーいただけるというので、本当に楽しみにしておりました。


IMG_5272.jpg

当初聞いていた情報では、アクアリフトという注入剤は、96~98%の生理食塩水と2~4%のポリアミドで構成されていて、生食食塩水によって分解され、3~5年かかって吸収されるということでした。


ヒアルロン酸よりも柔らかく自然で、長持ちし、吸収される安全なものであれば、すごく興味があります。


ただ、新しい注入剤なので、安全性に不安があり、ずっと様子を見てきたのです。


今回、セミナーを受けてみると、このアクアリフトという製剤は、聞いていた情報とは全く違い、非吸収性の注入剤でした。

(みんなずっこけそうでした。)


非吸収性ということは、永久に持続し、ボリュームを保つことができます。


3~5年に一度、注入しなくても永久に残るなんて素敵!と思われますか?


いくら安全な製剤でも、異物が長期にわたって体内にある限り、感染などのリスクは存在し、そうなったときに簡単に取り出せることが必ず条件として必要です。


鼻やアゴなどのプロテーゼや豊胸のバッグ、スプリングスレッドなどの溶けない糸も、永久に体内に存在するものですが、安全なもので、でも異物が長期にわたって体内に存在すればやはり問題が出てくることもあり、その場合に、いずれも取り出せるので、だから安全だと思います。


アクアリフトはPHが3で、酸性が強く、感染のリスクは極めて低い安全な製剤で、ドクターも28000症例で問題がなかったとおっしゃっていましたし、問題があっても大量の生理食塩水で洗い流せば良いということですから、誤った注入手技さえせずに使用できれば、プロテーゼなどと同様の安全な製剤なのかもしれません。


そこにいたドクターたちも導入すべきか、様子をみるべきか、みなさん頭を悩ませていました。


私は、自分の胸に入れる気マンマンで、セミナーに参加していましたので(笑)


とりあえずは、今の状態では、自分の胸に入れようと思うことができないので、導入は見送ります~。涙


4月に、また、本当に3~5年で吸収されるという注入剤と、永久に吸収されないけど安全なアクアリフトのどちらもたくさん症例を持っていらっしゃる先生のセミナーがあるというので、それを楽しみに待ちたいと思いました。


もちろんどの製剤も治療も、注入手技を間違えれば安全ではないですから、注入手技が正しくないドクターが行った症例によって、その製材の良し悪しが議論されるのは、そもそもが間違っていると思いますね。


自分や家族にすすめたい治療かどうか、それを第一に患者様への治療を選択していきたいと思いますし、自分の技術も磨いていきたいと思います。


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