カネボウのロドデノールでの白斑問題について、日本皮膚科学会では特別委員会が設けられ、さまざまな情報が開示されています。
当院で扱っている、ルミキシルに関して、白斑との関連性について販売元から、情報提供がありました。
以下は引用しています。
2006年に発表された論文では、ロドデノールの強いメラニン形成抑制作用はその細胞毒性(メラニン産生細胞殺傷作用)にあると記述されています。
即ち、ロドデノールは局所に塗布した際ヒトのメラニン細胞も破壊し、肌に白斑を発生させるという仮説を立てることができます。
一方、ルミキシルに配合されているデカペプチド12のチロシナーゼに対する競合的阻害作用は、正常なヒトのメラニン細胞を破壊することなく、ハイドロキノンよりも17倍高い有効性があることが証明されています。
更に、連続パッチテストにおいてもデカペプチド12は肌に炎症や脱色素斑を引き起こさない事が証明されています。
事実、発表されている4つの臨床研究ではルミキシルは顔面の過度の色素沈着に対して安全かつ有効であり、白斑を生じないことが明らかにされています。
2009年ルミキシル発売以降、アメリカや世界35カ国以上の顧客から、色素脱失を起こしたという苦情は1件もないということです。
ルミキシルは安全な製品であり、かつ通常の使用において白斑を引き起こすことはないと考えられるということです。
それでは、ハイドロキノンはどうか、というと。
ハイドロキノンには細胞毒性がありますが、5%程度のハイドロキノンでは白い色抜け(白斑)は報告されていません。
ハイドロキノンモノベンジルエーテルはメラニン色素の合成を非常に強力に抑制しますが、色素細胞に対する毒性が強く、長期に使うと不可逆的白斑を引き起こすことが知られています。
また、アレルギーを起こしやすい性質もあり化粧品への配合が禁止されています。
ハイドロキノンは、ハイドロキノンモノベンジルエーテルよりも色素細胞への毒性が弱く、その作用は可逆的です。
ということで、ハイドロキノンもルミキシルも、
今までお使いの患者様には、安心していただいて、継続使用をおすすめしますし、これから美白剤を使用したいと思う患者様にも安心しておすすめしようと思います。
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